関東 · 栃木県 · 那須烏山市
烏山山あげ祭
Karasuyama Yamaage Matsuri
栃木県那須烏山市の八雲神社の夏祭り。和紙を貼って山水を描いた大きな「山」を若衆が人力で立て、その前の舞台で地元の踊り子が常磐津にのせて歌舞伎舞踊を踊る、日本一の移動式野外劇。公演のたびに町なかの場所を移す。毎年7月の第4土曜日を含む金・土・日の3日間。
次回
2027年7月23日〜25日
264日後
毎年 7月第4土曜 の1日前 から 3日間
今後の開催: 2027年7月23日 / 2028年7月21日 / 2029年7月27日
由来
永禄3年(1560)、烏山城主の那須資胤が、疫病よけと五穀豊穣、天下泰平を祈って牛頭天王を烏山に迎えたのが始まりとされる。奉納の余興ははじめ相撲や神楽獅子だったが、江戸歌舞伎が盛んになって常磐津の所作が流行ると、これを奉納するようになった。寛文6年(1666)には烏山特産の和紙で「山」が作られ、元文3年(1738)ごろから所作狂言が披露されるようになったという。昭和54年(1979)に国の重要無形民俗文化財に指定され、平成28年(2016)には「山・鉾・屋台行事」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に記載された。今は6つの町が輪番で当番をつとめる。
見どころ
百人近い当番町の若衆が、一糸乱れぬ動きで道路上約100mに「山」を立て並べていく。山は、竹を網代に組んだ木枠に烏山の和紙を幾重にも貼り、山水を描いた「はりか山」。観客の前に据えた舞台から奥へ、御拝、舞台、座敷、波松、舘、前山、中山、大山が瞬く間に遠近よく配置され、山を人力で立てることから「山あげ」と呼ばれる。舞台では常磐津の三味線と唄にのって、地元の踊り子が洗練された踊りを披露し、踊りが最高潮に達すると化生が現れる。公演が終わると舞台も山も手際よく解体され、次の場所へ移ってまた組み上がる。中日には八雲神社の神輿が町を練り歩く。
見方と作法
山あげは八雲神社の例大祭に奉納される余興で、6つの町が輪番で当番をつとめ、祭りを取り仕切る。祭りの間は路上の駐車が全面禁止で、臨時駐車場以外には停められない。会場付近の店舗に買い物以外で停めるのは絶対にやめるよう求められている。ドローンでの撮影は控える。7月下旬は猛暑が予想されるので、気分が悪くなったら無理せず日陰で休む。雨のときは雨天時の開演場所に移して公演し、開演後に雨や荒天で中止になることもある。
行くなら
見るなら土曜か日曜。1日に何度も場所を変えて公演するので、公演表を手に追いかける。公演の時刻・場所・芸題は、那須烏山市が毎年出す公演日程で確かめる。会場は八雲神社のある烏山の市街地で、JR烏山線の烏山駅の近く。車は臨時駐車場に停め、無料のシャトルバスで市街地へ入る。公演場所の近くには有料の桟敷席が設けられ、開演の1時間前から販売される。
会場
八雲神社・烏山市街地
那須烏山市, 栃木県
地図で開く出典
- 那須烏山市「山あげ祭とは」(永禄3年の那須資胤、常磐津所作、はりか山、約100mに百名の若衆、6町輪番、毎年7月の第4土曜日を含む金・土・日の3日間)
- 那須烏山市「八雲神社と祭礼」(牛頭天王社、寛文6年の和紙の山、元文3年ごろの所作狂言、化生)
- 那須烏山市「山あげ祭の日程【保存版】」(毎年7月の第4土曜日を含む金・土・日、笠揃・神幸祭・渡御祭・笠抜)
- 那須烏山市「令和8(2026)年公演日程」(7月24〜26日、公演場所と雨天時開演場所、路上全面駐車禁止、ドローン撮影は遠慮、猛暑、無料シャトルバス、桟敷席)
- 文化遺産オンライン「烏山の山あげ行事」(重要無形民俗文化財 昭和54年、保護団体 烏山山あげ保存会)
- 文化遺産オンライン「八雲神社の山あげ祭」(移動のたびに組立てと分解を規律正しく行う)