東北 · 山形県 · 鶴岡市
王祇祭(黒川能)
Ōgi Matsuri
山形県鶴岡市黒川の春日神社の旧例祭。神社の氏子が上座・下座の二つの座に分かれて500年余り伝えてきた黒川能が、2月1日は夕方から座ごとの当屋(とうや、氏子の民家)で夜更けまで、2日は春日神社の神前で演じられる。黒川能は国の重要無形民俗文化財。毎年2月1・2日。
次回
2027年2月1日〜2日
確定主催者の発表で確かめた日付です。
90日後
毎年 2月1日 から 2日間
今後の開催: 2027年2月1日 / 2028年2月1日 / 2029年2月1日
由来
春日神社は807年の創建と伝わる黒川の鎮守。「王祇祭」の名は戦後からで、もとは「正月の神事」「旧例祭」と呼ばれ、俗に「豆腐祭」ともいう。黒川能の起こりは江戸後期にはすでに分からなくなっていて、清和天皇や後小松天皇の皇子・小川宮の従者が伝えたという口伝が残る。研究者の考察では、15世紀後半から庄内を治めた武藤氏の関与が有力で、15世紀後期から16世紀前期には定着していたとみられる。王祇祭はもとは4日間の祭りで、暮らしの困窮から江戸時代に2日間に縮め、いまも2日間で行う。黒川能は1976年に国の重要無形民俗文化財に指定された。
見どころ
2月1日の夕方6時ごろから、上座と下座の当屋でそれぞれ黒川能が始まり、夜更けまで続く。 神の宿る「王祇様」を未明に神社から当屋へ迎え、夕方からの演能は、稚児が舞う「大地踏(だいちふみ)」に翁・三番叟、脇能と続き、そのあと狂言と能を交互に重ねて祝言能で終わる。2日は両座の王祇様が神社へ戻り、神前で脇能、両座の立合による大地踏・翁・三番叟が演じられる。午後は当人と神職の三三九度などの神事があり、夕方、来年の当屋を祝って祭りを終える。
見方と作法
黒川能保存会は「あくまでも地域の神事であり観光イベントではございません」と呼びかけている。1日の舞台は氏子の民家で、見せるための公演ではなく神に奉納する能。役者は男性の氏子だけで、多くは幼いころから謡と舞を習い、いまは上座・下座それぞれ70人ほどが演じる。
行くなら
1日の当屋での観覧は、黒川能保存会への事前の申込みが要り、締め切りは前の年の11月30日。 はがき・封書・保存会のサイトの申込みフォーム・メールで申し込み、当屋の定員を超えると抽選になる。結果は12月中に届く。2日の春日神社での神事と演能は予約が要らず、当日に神社の受付で申し込み、玉串料を納める。神社のそばに黒川能の里 王祇会館があり、JR鶴岡駅から車で約11キロ、山形自動車道の庄内あさひICから約8.5キロ。
会場
春日神社(黒川)
鶴岡市, 山形県
地図で開く出典
- 黒川能保存会「王祇祭」
- 黒川能保存会「演能予定表」
- 黒川能保存会「令和9年春日神社『王祇祭』の観覧申込みについて」
- 黒川能保存会「令和8年王祇祭 観覧申込みについて」
- 黒川能保存会「令和8年 王祇祭 観覧申込みの終了について」
- 黒川能保存会「令和7年王祇祭観覧申込み締め切りについて」
- 黒川能保存会「令和6年 春日神社『王祇祭』黒川能の観覧申込みに関するお知らせ」
- 黒川能保存会「おこり」
- 黒川能保存会「春日神社」
- 黒川能保存会「黒川能の里・王祇会館」
- 文化庁 国指定文化財等データベース「黒川能」
- 観光庁 地域観光資源の多言語解説文データベース「黒川能の里王祇会館 - 紹介動画(2.黒川能の1年)」
- 観光庁 地域観光資源の多言語解説文データベース「黒川能の里王祇会館」