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九州・沖縄 · 長崎県 · 長崎市

精霊流し

Shōrō Nagashi

初盆を迎えた家の人たちが、故人の霊を乗せた手作りの精霊船を曳き、鉦の音と「ドーイ、ドーイ」の掛け声、耳をつんざく爆竹の中、長崎市の中心部を流し場まで練り歩く盆の行事。主催者はおらず、家ごとに船を出す。毎年8月15日の夜。

次回

2027年8月15日

289日後

毎年 8月15日

今後の開催: 2027年8月15日 / 2028年8月15日 / 2029年8月15日

由来

長崎市によれば、起源は江戸時代に唐人屋敷の中国人が行っていた「彩舟流し」ともいわれる。航海中や長崎で亡くなった唐人の霊を慰めるため、小船に食べ物や日用品を入れて港に浮かべ、のちに燃やしたという。始まった頃の精霊船は藁と竹で作った1〜1.5メートルほどの小さなもので、一人で担いで海岸まで流しに行っていた。船は次第に大きくなり、ろうそくや提灯をともして沖へ流されるようになったが、明治になって沖に流すことは禁じられた。近年まで長崎半島の先端の野母地区には海に流す風習が残っていたが、いまは環境への配慮から海には流さず、港近くの流し場まで運んで故人に別れを告げる。

見どころ

見どころは、夕暮れから夜更けまで、提灯をともした大小の精霊船が爆竹の煙と轟音の中を次々と進んでいく光景。船は竹や板、藁で作られ、長く突き出した船首(みよし)には家紋や家名、町名が大きく書かれ、故人の趣味などを盛り込んで飾り付ける。子どもでも持てる小さな船から、車輪を付けた大型の船、町内で合同で出す「もやい船」、何隻もつないだ船まであり、長崎県警の規格では全長10メートル以下、つなぐ場合は21メートル以下(2026年)。鉦の「チャンコン、チャンコン」という音に合わせて「ドーイ、ドーイ」と掛け声をかけながら船を曳き、絶え間なく鳴る爆竹は魔除けで、船の通る道を清めるためといわれる。掛け声は「南無阿弥陀仏」が縮まったものらしい。メインストリートは思案橋〜県庁坂〜大波止で、とくに県庁坂のあたりが見せ場とされる。

見方と作法

精霊流しは主催者のいない行事で、各家がそれぞれの意思で、それぞれの形で故人を送る(長崎市)。派手に見えても、根底にあるのは故人を思う家族の気持ちだと市は書いている。長崎県観光連盟は、爆竹が大量に使われるので耳栓を用意し、サンダルやスカート、短パンなど素足の出る服装は控えるよう勧めている。沿道の前列で座って見るなら、シートや折りたたみ椅子があるとよく、暑さ対策に帽子と水分も欠かせない。特に混むのは思案橋〜県庁坂〜大波止のあたり。

行くなら

会場は長崎市の中心部一帯で、メインストリートは思案橋〜県庁坂〜大波止。船が動き出すのは夕方からで、流し場の受け入れは午後5時〜9時(2026年)、行列は夜遅くまで続く。長崎市中心部では午後5時から精霊流しが終わるまで、各所で車両の通行が禁止される。2026年は長崎電気軌道(路面電車)の1号系統が午後4時以降、終電まで新地中華街〜崇福寺間で運休し、バスも一部の路線で経路を変えた。長崎県警は車の利用を控えるよう呼びかけている(2019年)。

会場

長崎市中心部(思案橋〜県庁坂〜大波止)

長崎市, 長崎県

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出典

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