東北 · 秋田県 · 羽後町
西馬音内盆踊り
Nishimonai Bon Odori
秋田県羽後町の西馬音内本町通りで、篝火に照らされて、編み笠や黒い頭巾で顔を隠した踊り手が夜更けまで優雅に踊る盆踊り。盆踊りとして全国で初めて国の重要無形民俗文化財に指定された。毎年8月16日から18日の3日間。
次回
2027年8月16日〜18日
290日後
毎年 8月16日 から 3日間
今後の開催: 2027年8月16日 / 2028年8月16日 / 2029年8月16日
由来
羽後町によれば、起源を記した記録は無く、すべて言い伝えによる。鎌倉時代の正応年間(1288〜93年)に修行僧の源親が蔵王権現(いまの西馬音内御嶽神社)を勧請し、その境内で豊年祈願の踊りをさせたのが始まりという説がある。これに、1601年に滅んだ西馬音内城主・小野寺一族をしのんで、土着した家臣たちが宝泉寺の境内で踊った亡者踊りが、いつしか合わさったといわれる。踊りの場が本町通りに移ったのは天明年間(1781〜89年)ごろと伝わる。1981年、盆踊りとして全国で初めて国の重要無形民俗文化財に指定され、町は阿波踊り・郡上おどりと並ぶ「日本三大盆踊り」の一つとしている。2022年には「風流踊」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録された。
見どころ
見どころは、篝火に照らされた通りで、顔を隠した踊り手たちが静かに、しなやかに舞う幻想的な姿。女性の「端縫い」衣装は、4〜5種類の絹布を左右対称にパッチワークのように縫い合わせたもので、踊りが上手になったと家族や周囲に認められて初めて着ることを許される。目元に穴を開けた黒い覆面の「彦三頭巾」をかぶるときは、男女兼用の藍染めの浴衣を着る。編み笠は前後の端が大きく反った形で、目深にかぶる。踊りは優雅でゆったりした「音頭」と、テンポの速い「がんけ」の2種類で、がんけの、輪を描くように横に1回転する動きは「輪廻転生」を表すともいわれ、亡者踊りと呼ばれるゆえんになっている。囃子は笛・三味線・太鼓・鼓・鉦で、音頭には「地口」と呼ばれる唄がつく。踊りの前半は子どもが中心で、大人の踊り手がそろうのは午後9時以降(2026年)。
見方と作法
踊りの輪に入っての撮影、ストロボ撮影、三脚などを使った撮影は断られ、会場でのドローンの使用も法令で禁止されている(2026年)。交通規制された通りでは、実行委員会が置いた仕切台や椅子のほかは使えず、折りたたみ椅子などを持ち込んでの観覧は原則禁止。雨の日は会場が羽後町総合体育館に変わり(当日午後2時に発表)、有料観覧席の券がないと入れない。
行くなら
会場は羽後町の西馬音内本町通り。踊りは夜で、2026年は午後7時30分〜10時30分(最終日の18日は11時まで)。通りに沿って有料の観覧席があり、2026年はひな壇席・パイプ椅子席が1席3000円、3人掛けの仕切台が1本7000円で、各日午後4時から盆踊り会館で当日券が売られた。JR奥羽本線の湯沢駅から車で約15分で、2026年は湯沢駅と町の総合体育館を結ぶ無料のシャトルバスが出た。臨時駐車場は有料(2026年は乗用車1000円)で、観光物産協会によれば午後8時〜9時ごろには満車になることが多い。
会場
西馬音内本町通り
羽後町, 秋田県
地図で開く出典
- 羽後町「西馬音内盆踊り」総合案内(毎年8月16日~18日、19:30~22:30・18日は23:00まで、雨天時は総合体育館)
- 羽後町「西馬音内盆踊りの文化・歴史」(起源の言い伝え、1981年の国指定、端縫い・藍染め・彦三頭巾、音頭とがんけ、囃子)
- 文化遺産オンライン(文化庁)「西馬音内の盆踊」(1981年1月21日 重要無形民俗文化財、2022年 ユネスコ「風流踊」)
- 羽後町観光物産協会「西馬音内盆踊り 2026」(8月16日(日)~18日(火)、持ち込み椅子の原則禁止、駐車場の混雑)
- 羽後町「令和8年 当日券の販売について」(8月16日~18日、ひな壇席・パイプ椅子席 3,000円、仕切台 7,000円)
- 羽後町 2026年 観光チラシ(撮影の注意、ドローン禁止、前半は子どもが中心、シャトルバス)
- 羽後町「令和6年 当日券の販売について」(2024年 8月16日~18日)
- 羽後町「令和4年 西馬音内盆踊り 開催要項」(2022年 8月16日~18日、3年ぶりの有観客)
- 秋田魁新報 2026年8月16日(16日夜に始まる、18日まで)
- 羽後町観光物産協会「アクセス」(湯沢ICから約15分)
- 羽後町 英語ページ「Nishimonai Bon Odori」